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てのひら
遠い日の錆びついた思い出は
さわれない淡い陽炎
寒い夜に目覚めて
夢の名残りが消えた
笑った顔が眩しくて
胸を締め付ける
握った君のてのひらの
温もりだけが僕の灯台
希望でも嘘でも構わない
聞かせてよ僕の目には見える
深い森で迷った
抜けられないままでいた
子供の頃夢見た
おとぎ話はもう抜け殻
笑った顔が嬉しくて
心溶かしてく
伝わる君のてのひらの
温もりはずっと僕の太陽
弾けて散らばった無数の夢が
影を落としても
変わらない思いの真ん中にある
温もりこそが僕の灯台
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